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コントローラのプロパティおよびタスク

Dell OpenManage™ Server Administrator Storage Management ユーザーズガイド

  コントローラのプロパティ

  コントローラタスク

このウィンドウを使用するとコントローラについての情報を表示して、コントローラタスクを実行することができます。

コントローラのプロパティ

コントローラのプロパティは、コントローラのモデルによって異なります。コントローラのプロパティには次の内容が含まれていることがあります。

プロパティ

定義

 

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。詳細は、「ストレージコンポーネントの重大度」を参照してください。

ID

このプロパティには、Storage Management によってコントローラに割り当てられたコントローラ ID が表示されます。Storage Management はシステムに付属しているコントローラに 0 で始まる番号を付けます。この番号は、「omreport コマンド」で報告されたコントロール ID 番号と同じです。

名前

このプロパティにはコントローラの名前が表示されます。

状況

このプロパティにはコントローラの現在の状態が表示されます。使用可能な値には次のようなものがあります。

準備完了 — コントローラは正常に機能しています。

低下 — コントローラにエラーが発生したため、低下状況で動作しています。

失敗 — コントローラにエラーが発生し、機能を停止しました。

ファームウェアバージョン

このプロパティには、現在コントローラにインストールされているファームウェアのバージョンが表示されます。

メモ:一部のコントローラでは、Storage Management は ファームウェアバージョンを取得できないことがあります。この場合、Storage Management には [該当なし] と表示されます。

ファームウェアの最少要求バージョン

このプロパティには Storage Management に必要な最少ファームウェアバージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラファームウェアが最小要件を満たさない場合にのみ表示されます。

Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバおよびファームウェアの要件は Dell™ サポートウェブサイト support.dell.com を参照してください。

ドライバ バージョン

このプロパティには、現在コントローラにインストールされているドライバのバージョンが表示されます。

メモ:PERC 3/Si および 3/Di コントローラ用の 2.8.0.6085 ドライバインストールパッケージには、6076 ドライバが含まれています。Storage Management はこのドライバを 2.8.0.6076 と表示しますが、Microsoft® Windows® デバイス マネージャは 2.8.0.6085 と表示します。

メモ:一部のコントローラでは、Storage Management は ドライババージョンを取得できないことがあります。この場合、Storage Management には [該当なし] と表示されます。

最少限必要なドライババージョン

このプロパティには Storage Management に最少限必要なドライババージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラドライバが最少要件を満たさない場合にのみ表示されます。

Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバおよびファームウェアの要件は Dell サポートウェブサイト support.dell.com を参照してください。

コネクタ数

コントローラが持つコネクタ数が表示されます。各コネクタは物理ディスクまたはエンクロージャに接続できます。コントローラ タイプによって、コネクタは SCSI チャネルまたは SAS ポートになります。

再構成率

再構成率は、再構成が必要になったときにエラーのあるディスクを再生するのに使われるシステムのリソースの割合です。詳細は、「再構成率の設定」を参照してください。

バックグラウンドの初期化率

バックグラウンドの初期化 (BGI) 率は、仮想ディスク作成後のバックグランドの初期化を実行専用のシステムリソースの割合です。詳細は、「バックグラウンドの初期化率の設定」を参照してください。

整合性チェック率

整合性チェック率は、冗長仮想ディスクの整合性チェックを実行専用のシステムリソースの割合です。詳細は、「整合性チェック」を参照してください。

再構築率

再構築率は、ディスクグループにある仮想ディスクの 物理ディスクまたは RAID レベルを追加後のディスクグループの再構築専用のシステムリソースの割合です。詳細は、「再構築率の設定」を参照してください。

アラームの状態

コントローラのアラームの有効または無効状態を示します。

キャッシュメモリサイズ

コントローラのキャッシュメモリのサイズが表示されます。

巡回読み取りモードの設定

このプロパティには、コントローラの巡回読み取りモードの設定が表示されます。使用可能な値には次のようなものがあります。

自動 — 自動に設定されると、連続的にシステムの巡回読み取り を実行します。巡回読み取りの反復作動の 1 回が完了すると、4 時間以内に次の巡回読み取りが開始するようにスケジュールされています。自動モードで巡回読み取りの開始または停止の手動オプションはありません。

手動 — 手動に設定する場合、巡回読み取り処理を開始または停止することができます。

無効 — このプロパティでは、巡回読み取り処理の無効を示します。

巡回読み取りについての詳細は、

「巡回読み取りモードの設定」

「巡回読み取りの開始と停止」

巡回読み取り状況

このプロパティでは、巡回読み取り処理の現在の状況を表示します。使用可能な値には次のようなものがあります。

準備完了 — 巡回読み取り処理を有効にし、次のスケジュールまたは手動で初期化を実行します。

アクティブ — 巡回読み取り処理が現在実行中です。

停止 — 巡回読み取りは停止しています。

巡回読み取りについての詳細は、「巡回読み取りモードの設定」を参照してください。

巡回読み取りの反復

このプロパティでは、巡回読み取りの反復数を表示します。

巡回読み取りについての詳細は、「巡回読み取りモードの設定」を参照してください。

クラスタモード

このプロパティはコントローラがクラスタ設定の一部であることを示します。

SCSI イニシエータ ID

このプロパティには SCSI コントローラの SCSI ID が表示されます。デフォルト値は通常 7 です。BIOS でデフォルト値を変更できます。クラスタモードでは、値は 6 または 7 です。

SCSI ID は PERC 4/IM、PERC 3/Si、および 3/Di コントローラには表示されません。SCSI ID の識別のためにコントローラの BIOS を使用します。

コントローラタスク

コントローラタスクを実行するには、次の操作を行います。

  1. ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。

  2. コントローラオブジェクトを選択します。

  3. 情報 / 設定 サブタブを選択します。

  4. 使用できるタスク ドロップダウンメニューからタスクを選択します。

  5. 実行 をクリックします。

メモ:異なるコントローラで異なる機能がサポートされています。このため、タスクドロップダウンメニューに表示されるタスクが、ツリー表示で選択されたコントローラによって異なることがあります。コントローラやシステムの設定による制限のためタスクが 実行できない場合は、タスクのドロップダウンメニューに [タスクなし] と 表示されます。

コントローラタスク

コントローラの再スキャン

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

SCSI コントローラの再スキャンによって、コントローラに取り付けられたすべてのコンポーネントの(新規または取り外したデバイスなど)設定変更をアップデートします。再スキャンを行う時期については、「ストレージ設定変更をアップデートするための再スキャン」を参照してください。

メモ:コントローラの再スキャンは非 RAID SCSI コントローラでは非対応です。システムを再起動しなければ、Storage Management は非 RAID SCSI コントローラの設定変更を認識できません。再起動しないと、設定変更は Storage Management グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)に反映されません。

コントローラを再スキャンするには、次の操作を行います。

  1. ツリー表示を展開して、コントローラオブジェクトを表示します。

  2. コントローラ オブジェクトを選択します。

  3. 設定 / 情報 サブタブをクリックします。

  4. コントローラタスク ドロップダウンメニューから 再スキャン を選択します。

  5. 実行 をクリックします。

仮想ディスクの作成

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

仮想ディスクの作成 タスクを使って、仮想ディスク作成の簡易設定ウィザードを起動します。詳細は、「仮想ディスク作成の簡易設定ウィザード(手順 1/2)」を参照してください。

アラームを有効にする(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

アラームを有効にする タスクを使って、コントローラのアラームを有効にします。有効にすると、デバイスにエラーが発生した場合にアラームが鳴ります。

アラームを無効にする(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

アラームを無効にする タスクを使って、コントローラのアラームを無効にします。無効になっていると、デバイスにエラーが発生してもアラームは鳴りません。

アラームの静止(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

アラームの静止 タスクを使って、鳴っているコントローラアラームを静止します。静止後、アラームは今後デバイスエラーが発生する場合に備えて有効になっています。

メモ: [アラームの静止] タスクは PERC 3/SC、3/DCL、3/DC、3/QC、4/SC、4/DC、4e/DC、CERC ATA100/4ch、および CERC SATA1.5/6ch コントローラで使用できます。

アラームテスト(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

アラームテスト タスクを使って、コントローラアラームが機能しているかどうかをテストします。アラームは 2 秒ほど鳴ります。

メモ: [アラームテスト] のタスクは CERC SATA1.5/6ch コントローラでのみ使用できます。

再構成率の設定

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

再構成率の設定 タスクは、再構成率を変更する場合に使用します。詳細は、「再構成率の設定」を参照してください。

設定のリセット

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

設定のリセット タスクは、コントローラの情報をすべて消去して、設定を一からやり直すときに使用します。この操作を行うと、コントローラ上のすべての仮想ディスクが破棄されます。

注意:設定のリセットを行うと、コントローラに接続されているすべての仮想ディスクのデータが永久に破棄されます。システムまたはブートパーティションがこれらの仮想ディスク上にある場合、これも破棄されます。
メモ:コントローラ設定をリセットしても外部設定は削除されません。外部設定を削除するには、「外部設定のクリア」タスクを使用してください。

ログファイルのエクスポート

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

コントローラのログをテキストファイルにエクスポートする場合に使用します。詳細は、「ログのエクスポート」を参照してください。

コントローラのコンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目を参照してください。


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