Dell OpenManage™ Server Administrator Storage Management ユーザーズガイド
フォーマット または 初期化 タスクを使うと、仮想ディスクの設定を変えずにファイルを消去し仮想ディスクのファイルシステムを削除します。仮想ディスクをフォーマットまたは初期化すると仮想ディスク上のすべてのデータは破棄されます。ブートパーティションが仮想ディスクにある場合、フォーマット操作を行うとこれも破棄されます。
コントローラには、高速または低速初期化のための BIOS 設定があります。この場合、初期化 タスクは BIOS で指定された初期化 (高速または低速) のタイプによって実行されます。
他のコントローラには、コントローラタスク ドロップダウンメニューに使用できる 高速初期化 および 低速初期化 タスクがあります。詳細は、「高速初期化の注意事項」および「低速初期化の注意事項」を参照してください。
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メモ: Linux システムでは、マウントされたボリュームを含む仮想ディスクをフォーマットすることは できません。 |
フォーマットタスクは、PERC 3/Si、3/Di、および CERC SATA1.5/6ch コントローラに適用します。フォーマットが開始されたら、キャンセルすることはできません。
初期化タスクは PERC 3/SC、3/DCL、3/DC、3/QC、4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、4e/Di、および CERC ATA100/4ch コントローラに適用されます。
これらのコントローラには、初期化のキャンセル機能とバックグラウンドの初期化機能もあります。詳細は、「フォーマット、初期化、低速および高速初期化」および「PERC 3/SC、3/DCL、3/DC、3/QC、4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si および 4e/Di コントローラのバックグラウンドの初期化」を参照してください。
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メモ: PERC 3/SC、3/DCL、3/DC、3/QC、4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、4e/Di、および CERC ATA100/4ch コントローラでの高速初期化は、大変速く実行されるので仮想ディスクの状態に [初期化中] と表示されない場合があります。コントローラ BIOS を使って初期化設定を変更します。 |
高速初期化 タスクを使用して仮想ディスクにあるすべての物理ディスクを初期化します。高速初期化 タスクは、物理ディスクのメタデータをアップデートして、ディスクに今後の書き込み操作を使用できるようにします。初期化では、物理ディスク上の情報が消去されてないので迅速に終了しますが、物理ディスク上の情報は今後の書き込み操作で上書きされます。
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メモ:高速初期化を実行中は在存するデータにはアクセスできません。このタスクは データ破壊になるので注意してください。 |
低速初期化 タスクと比較した場合、高速初期化 タスクには以下の利点があります。
物理ディスクまたは不良ディスクブロックの問題を検知したら 低速初期化 タスクを実行して、不良ブロックのリマップや全てのディスクブロックをゼロに書き込みます。
低速初期化 タスクを使用して仮想ディスクにあるすべての物理ディスクを初期化します。低速初期化 タスクは物理ディスク上のメタデータをアップデートおよびファイルシステムと座依存するデータを消去します。
物理ディスクの問題または不良ディスクブロックを検知した場合、高速初期化 タスクと比較して、低速初期化 タスクを使用します。低速初期化 タスクは remaps 不良ブロックのリマップや全てのディスクブロックをゼロに書き込みます。
低速初期化 タスクは一度に 1 つの物理ディスクを初期化します。各物理ディスクには、初期化中に [クリア] 状況が表示されます。物理ディスクが [クリア] 状況にある間は、クリアのキャンセル 物理ディスクタスクを使用できます。物理ディスクで クリアのキャンセル タスクを実行すると、仮想ディスク全体およびすべてのメンバーの物理ディスクに対して 低速初期化 タスクがキャンセルされます。詳細は、「物理ディスクのクリアおよびクリアのキャンセル」を参照してください。
ディスクのフォーマットまたは初期化
仮想ディスクをフォーマットまたは初期化しないで終了するには、仮想ディスクページに戻る をクリックします。