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コネクタ

Dell OpenManage™ Server Administrator Storage Management ユーザーズガイド

  チャネルの冗長性およびサーマルシャットダウン

  PERC 3/DCL、 3/DC、 3/QC、 4/DC、 4e/DC、 4/Di および 4e/Di コントローラにおけるチャネルの冗長性

  チャネル冗長仮想ディスクの作成

  コネクタの正常性

  コネクタのプロパティおよびタスク

コントローラには、ディスクに接続できる 1 つ以上のコネクタがあります。コネクタは、(外部ディスクを持つ)エンクロージャをシステムに接続して外部からアクセスすることもできます。コネクタは、システムのバックプレーン(内部ディスクの場合)に接続することもできます。ツリー表示のコントローラオブジェクトを展開すると、コントローラのコネクタが表示されます。

チャネルの冗長性およびサーマルシャットダウン

別のコントローラチャネルに接続されている物理ディスクを使用する仮想ディスクを作成することができます。物理ディスクは、外部エンクロージャまたはバックプレーン(内部エンクロージャ)に常駐している場合があります。仮想ディスクで別のチャネルの冗長データが保管されている場合は、その仮想ディスクはチャネル冗長です。チャネルの冗長性とは、チャネルの 1 つが失敗しても別のチャネルに冗長データが常駐するためデータが失われないことを意味します。

また、チャネルの冗長性は、サーマルシャットダウンの対象となっているエンクロージャに存在するディスク用に使用されることもあります。エンクロージャがシャットダウンしたチャネルの 1 つに接続されている場合、冗長データは別のチャネルに保管されます。

チャネルの冗長性は、仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード を使用して別のチャネルで物理ディスクを選択することによって実装されます。

メモ:チャネルの冗長性は、複数のチャネルを持ち、外部ディスクエンクロージャに取り付けられたコントローラのみに適用されます。

関連情報:

PERC 3/DCL、 3/DC、 3/QC、 4/DC、 4e/DC、 4/Di および 4e/Di コントローラにおけるチャネルの冗長性

これらのコントローラでチャネル冗長仮想ディスクを作成する場合、次のことに考慮する必要があります:

チャネル冗長仮想ディスクの作成

次の説明は、チャネルの冗長性を使用する仮想ディスクの作成方法について解説しています。

メモ:チャネルの冗長性は、複数のチャネルを持ち、外部ディスクエンクロージャに取り付けられたコントローラのみに適用されます。
  1. 次の方法で仮想ディスク作成の詳細設定ウィザードを起動します:

    1. チャネル冗長仮想ディスクを作成しているコントローラを見つけ、仮想ディスクオブジェクトが表示されるまでコントローラオブジェクトを展開します。

    1. 仮想ディスク オブジェクトを選択し、仮想ディスクウィザードの作成に進むをクリックします。

    2. 仮想ディスク作成の詳細設定ウィザードをクリックします。

  2. 「仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード(手順 1/4)」を完成させます。仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード のこの部分では、RAID レベルの選択を求められます。チャネル冗長仮想ディスクを作成している場合、次の RAID レベルを選択することをお勧めします。

推奨 RAID レベル:

チャネルの冗長性を実装するには、特定の RAID レベルと設定要件があります。使用する各チャネルで同じ数の物理ディスクを選択する必要があります。異なる RAID レベルで使用できる物理ディスク数についての詳細は、「仮想ディスクに対する物理ディスク数」の項目を参照してください。RAID レベルのコントローラ固有の実装情報については、「コントローラでサポートされている RAID レベル」を参照してください。

コントローラの種類によって、「仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード(手順 2/4)」の次の手順を使用してください:

PERC 3/DCL、 3/DC、 3/QC、 4/DC、 4e/DC、 4/Di、および 4e/Di コントローラにおけるチャネル冗長仮想ディスクの物理ディスクの選択

次項では、PERC 3/DCL、 3/DC、 3/QC、 4/DC、 4e/DC、 4/Di、または 4e/Di コントローラで RAID 10 または RAID 50 を使ってチャネル冗長仮想ディスクを作成する方法について説明します。

RAID 10

    1. 2 つの各チャネルから 1 つの物理ディスクを選択します。(言い換えれば 2 つのチャネルのそれぞれで 1 つのディスクを選択します)。

    1. 2 つのチャネルのそれぞれで追加ディスクを選択します。これで RAID 10 で最小ディスク数が選択されました。

    2. ディスク数が希望数に達するまで手順 Bを繰り返します。

    3. 続行 をクリックします。

RAID 50

    1. 3 つの各チャネルから 1 つの物理ディスクを選択します。(言い換えれば 3 つのチャネルのそれぞれで 1 つのディスクを選択します)。

    1. 3 つのチャネルのそれぞれで追加ディスクを選択します。これで RAID 50 で最小ディスク数が選択されました。希望数のディスク数が選択されるまで、各チャネルのディスクの選択を続けます。

    2. ディスク数が希望数に達するまで手順 Bを繰り返します。

    3. 続行 をクリックします。

PERC 3/Di コントローラのチャネル冗長仮想ディスクの物理ディスク選択:

次の項目では、PERC 3/Di コントローラで RAID 10 または RAID 1 の連結を使用してチャネル情報仮想ディスクを作成する方法について解説しています。

RAID 10 または RAID 1 の連結

    1. 2 つの各チャネルから 1 つの物理ディスクを選択します。(言い換えれば 2 つのチャネルのそれぞれで 1 つのディスクを選択します)。

    1. 2 つのチャネルのそれぞれで追加ディスクを選択します。これで RAID 10 または RAID 1 の連結で最小ディスク数が選択されました。

    2. ディスク数が希望数に達するまで手順 Bを繰り返します。使用する各チャネルで同じ数の物理ディスクを選択する必要があります。

    3. 続行 をクリックします。

コネクタの正常性

この画面は、コネクタの状態とコネクタに接続されているコンポーネントの状態を表しています。

コネクタ状態

コンポーネント状態は重大度別に表示されます。警告または重要 / エラー状態で示されたコンポーネントは早急に対処して、データ損失をできる限り防ぐ必要があります。コンポーネントで警告または重要状態が報告された理由を見つけるには、警告ログを調べると便利です。詳しいトラブルシューティング情報は、アラートメッセージおよびトラブルシューティングを参照してください。

重大度

コンポーネントの状態

正常 / OK:コンポーネントが期待どおりに機能しています。

 

警告 / 非重要:プローブまたはその他のモニタデバイスによって許容レベル以上または許容レベル以下の読み取り値が検出されました。コンポーネントは機能するかもしれませんが失敗する可能性があります。コンポーネントはまた、正常な状態で機能していない可能性があります。データが失われた可能性があります。

重要 / 失敗 / エラー:コンポーネントは失敗したか、エラーが発生しそうです。コンポーネントは即座の注意が必要です。また、交換が必要な場合もあります。データが失われた可能性があります。

コネクタ情報

コネクタの情報は次の項目を参照してください:

コネクタ コンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目を参照してください:

コネクタのプロパティおよびタスク

このウィンドウを使用するとコネクタについての情報を表示して、コネクタタスクを実行することができます。

コネクタのプロパティ

コネクタのプロパティは、コントローラのモデルによって異なります。コネクタのプロパティには次の内容が含まれていることがあります:

プロパティ

定義

 

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。詳細は、「ストレージコンポーネントの重大度」を参照してください。警告または重要な重大度は、コネクタと接続されているエンクロージャなどのデバイスと通信できない状況を示します。接続されているデバイスの状態を確認します。詳細は、「正常に接続されているケーブル」および「ハードウェア問題の分離」を参照してください。

名前

このプロパティにはコネクタ番号が表示されます。

状況

このプロパティにはコネクタの現在の状態が表示されます。使用可能な値には次のようなものがあります:

準備完了 — コネクタは正常に機能しています。

低下 — コネクタにエラーが発生したため、低下状況で動作しています。

失敗 — コネクタにエラーが発生し、機能を停止しました。

コネクタの種類

このプロパティにはコネクタが RAID モードで動作しているか、または SCSI モードで動作しているか表示されます。コントローラタイプによって、コネクタは SCSI コネクタまたは SAS ポートになります。

終結

このプロパティはコネクタの終結タイプを示します。

ナロー— 8 bit データバスを示します。

ワイド— 16 bit データバスを示します。

不明 — 終結タイプが不明であることを示します。

中断されていません — CERC ATA100/4ch コントローラでは、このプロパティ は、終結タイプが不明であることを示します。

SCSI 率

このプロパティでは、SCSI デバイスの SCSI の速度を表示します。

コネクタタスク:コネクタの再スキャン

この機能に対応するコントローラについては、「付録:対応機能」を参照してください。

SCSI コントローラ上で、このタスクは接続済みのデバイス確認または新しく追加されたデバイス認識するためにコントローラコネクタを再スキャンします。コネクタでの再スキャンの実行は、コントローラでの再スキャンの実行に似ています。再スキャンを行う時期については、「ストレージ設定変更をアップデートするための再スキャン」を参照してください。

メモ:再スキャンは非 RAID SCSI コントローラでは非対応です。システムを再起動しなければ、Storage Management は非 RAID SCSI コントローラの設定変更を認識できません。再起動しないと、設定変更は Storage Management グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)に反映されません。

コントローラコネクタを再スキャンするには、次の操作を行います:

  1. ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。

  2. コントローラオブジェクトを展開します。

  3. コネクタオブジェクトを選択します。

  4. 情報 / 設定 サブタブを選択します。

  5. 使用できるタスク ドロップダウンメニューから 再スキャン を選択します。

  6. 実行 をクリックします。

コネクタ コンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目を参照してください。


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